愛馬ステップシチー 第12戦


1000万クラスは、初戦がハナ差の2着、

2戦目は2着に3馬身差の圧勝で早くも卒業。

準オープンでも本命級と思われたが、痛恨の屈腱炎発症。


我らが愛馬ステップシチーは能力を出し切れれば、

重賞の1つは獲れる馬。


長期休養明け初戦は脚元への影響とこれからのハンデ貰いを考えてダート戦に。

そこはやはり競馬にならず大敗。


問題は芝の次走でどれだけ復活できるか。


7月25日 新潟11R 日本海ステークス 1600万下 芝2200m 混合 ハンデに特別登録も、ハンデは重く、動きも重く出馬投票せず。


8月1日 小倉10R 小倉記念 GV 芝2000m ハンデ戦は、

5着/13番人気!!


道中は距離ロスなく回り、ハンデは52.0キロと軽かったが、それでも発挑戦の重賞で5着は立派。

獲得賞金も加算。これは嬉しい。


レース回顧と時計の分析、レース後の川田将雅騎手のコメントを掲載。

(2010年8月2日完結)

2010年7月5日立ち上げ

●次走は7月25日 新潟11R 日本海ステークス 1600万下 芝2200m 混合 ハンデを予定

 本日7月5日にクラブ公式HPで発表になりましたステップシチーの近況報告では、我らが愛馬ステップシチーの次走は

7月25日 新潟11R 日本海ステークス 1600万下 芝2200m 混合 ハンデ戦を予定

 とのことです。前走はシンガリ負けといっても屈腱炎による約2年の長期休養明けに実績のないダート戦。全盛期でも勝ち負けは無理だったでしょう。そこを大敗したわけですから、ハンデはかなり軽く設定されるでしょうし、脚さえ無事なら芝の次走は勝ち負け必至と見ます。

 もちろん、ハンデ貰い狙いでのダート戦だったわけですから、ここまでは全くの狙い通りです。相手にもよりますが、ハンデは52キロ以下くらいになるでしょうし、脚元への負担も少しでも減りますから、期待したいですね。

これ以降は7月15日に作成

●前走後、宇治田原優駿ステーブルに放牧に出されていたステップシチーですが、7月15日に帰厩を確認しました

 前走後、宇治田原優駿ステーブルに放牧に出されていたステップシチーですが、7月15日に帰厩を確認しました。

 次走予定は7月25日ですから、少なくとも10日ルールにより、10日前の今日までには帰厩しなければなりません。確認したところ、本日の時点で栗東トレセンに入厩していました。

 しかし、岡田稲男調教師は7月12日に更新されたクラブ公式HPの近況報告で、「牧場では脚元のことがあるので、休養程度の調整となりました。帰厩後は坂路とプールを併用して仕上げていきたいと思います」とコメントされていることから、10日では出走がギリギリの気がします。次走も1度芝を叩いて調整程度なのでしょうか。

 通常、放牧から帰厩して10日で出走する場合は、トレセンでの追い切り本数は少なくても放牧先で乗り込まれていることが多いものです。

 今回のステップシチーは上記師のコメントのように放牧先ではほとんど乗り込まれていないようですから、まだ叩き台のレースのようですね。それでも芝で一変を期待します。

これ以降は7月19日に作成

●特別登録表 2010年7月25日 新潟11R 日本海ステークス(7月19日 ハンデを追記)

特別登録表 7月25日 新潟11R 日本海ステークス 1600万下 芝2200m 混合 ハンデ

第1回登録完了馬 全15頭 フルゲート18頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アヴェンティーノ 柴田善臣 55.0  5/16 烏丸 京都芝2400 13 10
アサティスボーイ 江田照男 57.0  7/03 阿武 福島芝2000 10
シングライクバード 石橋脩 53.0  6/19 スト 阪神芝1600 15
ステップシチー 田中博康 55.0  6/12 御陵 京都ダ1800 15 13
スノークラッシャー 松岡正海 57.0  3/28 常総 中山芝2000 13
スリーオリオン 57.0  6/13 ジェ 東京芝2400
テラノファントム 53.0  7/03 阿武 福島芝2000 13 13 15 12 12
ドットコム 蛯名正義 55.0  7/03 阿武 福島芝2000
ドリームキューブ 55.0  6/26 京橋 阪神芝2000
ドリームノクターン 津村明秀 55.0  7/03 阿武 福島芝2000 12 15
ニュービギニング 54.0  7/18 釜山 小倉芝1800 12 12
マッハベロシティ 56.0 11/22 修学 京都芝2000
ライオングラス 北村宏司 53.0  6/13 ジェ 東京芝2400 17 11
ロードキャニオン 54.0  5/22 赤倉 新潟芝2000 11
ローレルベルロード 53.0  6/26 信夫 福島芝2600 11 14 12

ステップシチーのハンデ55.0キロは酷いですねぇ。このクラスで安定した成績を残しているマッハベロシティと僅か1キロ差ですか・・・。軽ハンデを見越して体重の軽い田中博康騎手を確保していましたが、55.0キロならどの騎手でも騎乗できますねぇ。当日新潟で騎乗予定の内田博幸騎手なんか空いているようですが、変更にならないですかねぇ。

これ以降は7月22日に作成

●今週は出走せず

 7月25日 新潟11R 日本海ステークス 1600万下 芝2200m 混合 ハンデ戦に特別登録していた我らが愛馬ステップシチーですが、出馬投票しませんでした。

 軽ハンデを見越し軽量の田中博康騎手を確保していたのですが、ハンデはなぜか55キロと重く、追い切りの動きも冴えないことから今週は回避になりました。

 まさか屈腱炎が再発したとかではないと思いますが、とにかくクラブ公式HPの更新は遅いので心配です。

これ以降は7月26日に作成

●特別登録表 2010年7月31日 新潟11R 新潟日報賞

特別登録表 7月31日 新潟11R 新潟日報賞 1600万下 芝1600m 混合 特指 定量

第1回登録完了馬 全38頭 フルゲート18頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
ダブルウェッジ 江田照男 57.0
カレイジャスミン 55.0
ウインスペンサー 57.0
ウインプレミアム 57.0
ゲットブラック 57.0
シゲルタック 57.0
ステップシチー 57.0
ドリームスカイラブ 57.0
スズジュピター 57.0
シルクアルボーレ 57.0
マヤノスターダム 57.0
アロマシャンス 57.0
ダノンベルベール 55.0
サザンギャラクシー 二本柳壮 57.0
テラノファントム 57.0
バブルウイズアラン 渡辺薫彦 57.0
マルティンスターク 55.0
ユキノハリケーン 57.0
リビアーモ 内田博幸 55.0
ワルキューレ 石橋脩 55.0
アサヒバロン 小野寺祐太 57.0
プリマフォルツァ 55.0
ホーマンアラシ 57.0
マチカネカミカゼ 吉田豊 57.0
インバルコ 57.0
エーシンビーセルズ 田中勝春 57.0
キタノリューオー 北村宏司 57.0
キングストリート 津村明秀 57.0
ファイアーフロート 武士沢友治 57.0
レインフォーレスト 松岡正海 57.0
モエレビクトリー 57.0
ヴィーヴァヴォドカ 村田一誠 55.0
アドマイヤヘッド 田中博康 57.0
キングスエンブレム 57.0
ツクバホクトオー 柴田善臣 57.0
タイガーストーン 西田雄一郎 57.0
フローライゼ 伊藤工真 54.0
ダイレクトキャッチ 蛯名正義 57.0

●特別登録表 2010年8月1日 小倉10R 小倉記念 GV

特別登録表 8月1日 小倉10R 小倉記念 GV 芝2000m 国際 特指 ハンデ

第1回登録完了馬 全24頭 フルゲート18頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
オースミスパーク 藤岡康太 56.0
マルカシェンク 北村友一 57.0
ドモナラズ 柴田善臣 55.0
アルコセニョーラ 55.0
スマートギア 武豊 57.0
シルクネクサス 56.0
サンレイジャスパー 難波剛健 50.0
ナリタクリスタル 幸英明 55.0
バトルバニヤン 和田竜二 57.0
ニホンピロレガーロ 酒井学 56.0
マキハタサイボーグ 53.0
ラインプレアー 55.0
アドマイヤオーラ 安藤勝己 58.0
サンライズベガ 松岡正海 55.0
ゼンノグッドウッド 松山弘平 54.0
ホワイトピルグリム 56.0
トーホウレーサー 56.0
メイショウレガーロ 岩田康誠 56.0
エーティーボス 54.0
サトノスローン 52.0
シルクウィザード 55.0
ステップシチー 浜中俊 52.0
ノットアローン 52.0
ダイレクトキャッチ 54.0

上から優先出走順位順。ステップシチーはフルゲート18頭のところ、現在の出走順位は22位で除外対象です。しかし、ハンデを見て回避する馬などもいるでしょうから、出走できる可能性はないわけではありません。

これ以降は7月28日に作成

●追い切り情報(2010年7月28日更新)

前走前 6月9日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 58.2
3F 43.3
2F 29.0
1F 14.6



7月18日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 56.6
3F 41.9
2F 27.5
1F 13.8


7月21日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 54.8
3F 40.6
2F 27.2
1F 13.6
マーベラスビジン(2歳新馬)一杯を1.8秒追走0.1秒先着


7月25日 栗東坂路 良馬場 末強めに追う
1回
助手
4F 55.6
3F 40.7
2F 26.5
1F 13.0


7月28日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 54.8
3F 40.0
2F 26.1
1F 12.8
 7月18日、15−15強で追い切られました。新潟遠征でもあるので水曜日或いは木曜日にもう一本同程度の調教をするのでしょうか。
 今回は牧場でほとんど乗り込まれていませんので、いくらなんでも軽すぎると思います。

 7月21日、うーん、ステップシチーらしからぬ重い動きですね。ハンデも重いですし、いくら芝でも準オープンでは厳しい状態だと思います。
 私ほっさんの追い切り評価は「C」です。今週は回避してもいいような気がします。

 7月25日、やはり先週は回避して再び追い切りを開始しています。日曜日は終い強めに追われましたが、この馬らしからぬ平凡な伸びです。調教でも走る馬ですから、まだまだこの動きには不満です。

 7月28日、直前輸送の為か脚元の負担の為か、或いは除外を意識しているのか、馬なりでの調整です。しかし、動きはかなり良くなってきました。
 これなら今週出走してもポツンシンガリ負けということはなさそうですが、今週は除外されて来週の函館の芝2600mのハンデ戦なんていうのも面白いかも知れません。
 いずれにしても芝の中距離のオープンクラスは番組が多く、自由が利きますね。やはりこのクラスの芝の中距離を走れる愛馬がもっと欲しいです。
 私ほっさんの追い切り評価は「B−」です。調教駆けするステップシチーですので、決していい状態とは思いませんが、先週よりもマシでしょう。

これ以降は7月29日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 8月1日 小倉10R 小倉記念 GV 芝2000m 国際 特指 ハンデ 全18頭  
馬名 騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
オースミスパーク 藤岡康太 56.0  6/27 福島OP 福島芝1800 13
マルカシェンク 北村友一 57.0
ドモナラズ 柴田善臣 55.0  7/11 七夕GV 福島芝2000 11 11 10
アルコセニョーラ 武士沢友治 55.0  7/11 七夕GV 福島芝2000 17 13
スマートギア 武豊 57.0  6/27 宝塚GT 阪神芝2200 14
シルクネクサス 北村友一 56.0  6/27 福島OP 福島芝1800 14 14 11
サンレイジャスパー 難波剛健 50.0  6/20 マーGV 阪神芝2000 12 15 12 12 15
ナリタクリスタル 幸英明 55.0  7/18 釜山16 小倉芝1800
バトルバニヤン 和田竜二 57.0  7/11 七夕GV 福島芝2000
ニホンピロレガーロ 酒井学 56.0  5/08 新潟GV 新潟芝2000 13 12
マキハタサイボーグ 国分恭介 53.0  6/27 宝塚GT 阪神芝2200 17 17 12 11
ラインプレアー 小牧太 55.0  6/13 エプGV 東京芝1800 10 10
アドマイヤオーラ 安藤勝己 58.0  6/27 福島OP 福島芝1800
サンライズベガ 松岡正海 55.0  7/11 七夕GV 福島芝2000 10
ゼンノグッドウッド 松山弘平 54.0  7/11 七夕GV 福島芝2000 10 13 14
ホワイトピルグリム 福永祐一 56.0  7/11 巴賞OP 函館芝1800 14
トーホウレーサー 浜中俊 56.0  6/27 福島OP 福島芝1800 11 16
メイショウレガーロ 岩田康誠 56.0  7/11 巴賞OP 函館芝1800
エーティーボス 54.0
サトノスローン 52.0
シルクウィザード 55.0
ステップシチー 川田将雅 52.0  6/12 御陵16 京都ダ1800 15 13
ノットアローン 52.0
ダイレクトキャッチ 54.0

騎手の太字は乗り替わり

我らが愛馬ステップシチーは出走順位22番目でしたが、上位のマルカシェンク、エーティーボス、サトノスローン、シルクウィザードの回避により、ギリギリ18番手で出走が叶いました。ちなみに23番手だったノットアローンは非抽選除外になっています。

本当にラッキーです。しかも川田将雅騎手といういい騎手も確保できましたし。

●騎手はほっさん愛馬初の川田将雅騎手で期待大

 1985年10月15日佐賀県生まれの24歳。7年目。安田隆行厩舎所属でデビュー。現在はフリー。

 曾祖父は佐賀競馬の騎手、祖父は佐賀の元調教師、父は佐賀の現役調教師。叔父の宮浦正行は大井の現役調教師という競馬ファミリーの中で育ち、自然と騎手を目指すこととなった。

 初年度は16勝だったが、2年目は39勝。3年目は2月に小倉大賞典で重賞初勝利を飾り8月には通算100勝を達成。しかし、9月には中京で落馬し、大けがを追う。


 2010年7月29日終了現在通算361勝。勝率9.3パーセント、連対率18.1パーセントと数字は高い。重賞は08年のキャプテントゥーレによる皐月賞JpnTなど16勝。本年もダイシンオレンジでアンタレスS GVを制している。

 本年はここまで51勝(内重賞1勝)で全国騎手リーディングの堂々10位。勝率も11.9パーセントと飛躍。才能ある若手として着実に実績を積み上げている。期待は大きい。


 独特の追い方でモンキー乗りのスタイルであるが、追う態勢に入ると姿勢を少し高くし、片方の腕でムチを入れて、もう片方の腕でガッツリと追ってくる。そのパワーと持続力は圧巻だ。

 以前は内を捌くことがあったが、ケガから復帰して以降は外を回す強引な競馬が増えている。


 私も3年前のGTで騎乗の未熟ぶりを指摘したこともあったが、それはベテランでもあること。特に65勝をあげた昨年と7月の時点で51勝を上げている今年は数字が示す通り抜群の騎乗内容で円熟期に差しかかりもはや任せて安心の騎手である。

 ましてや九州出身者で小倉開催では大活躍。彼で負けたら仕方がないと思える。


 ほっさん愛馬では意外だが初騎乗である。

●小倉芝2000mコース解説

 スタート地点は正面スタンド前直線の4コーナーのポケット。最初の1コーナーまでの距離は472mと十分にあるので、普通は極端に速くはならないが、先行馬が揃うと雁行気味に行って自然とラップが上がる。
 前半3ハロンがある程度速く流れて、2コーナーを過ぎて向正面に入ったところでペースが落ち着き、3コーナーに差し掛かる手前でまたピッチが上がるのが特徴。
 道中の緩むべき部分が短くなりすぎたり、スローに落ち着きすぎるとマクる馬が出てきて隊列が3〜4コーナーで激しく動く。
 普通に流れれば逃げ、先行馬が有利となる。
 枠順は多頭数の大外は不利。馬場がいい時は内〜中枠。何故か8番ゲートが異常に強い
 根幹距離の中距離戦だけあって、サンデーサイレンス、トニービン、ブライアンズタイム、そしてダンスインザダークといった王道の種牡馬が強いのも特徴。
 芝1800mに比べれば紛れは少なく、強い馬が来る
有利な枠順 内〜中枠、特に8番ゲート
有利な脚質 先行、差し
ポイント 力勝負
種牡馬ベスト サンデーサイレンス、トニービン、ダンスインザダーク
連対騎手ベスト 武豊、安藤勝己、川田将雅、福永祐一、佐藤哲三
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
3歳新馬 2分04秒9 2分04秒9 2分06秒9
3歳未勝利 2分02秒4 2分02秒9 2分03秒1 2分06秒3
3歳500万 2分03秒1 2分06秒3
古馬500万 2分01秒4 2分02秒4 2分04秒7 2分04秒2
古馬1000万 2分00秒4 2分01秒5 2分03秒2 2分04秒3
古馬1600万 2分01秒4 2分02秒6 2分02秒8
古馬オープン 1分59秒4 1分59秒9

これ以降は7月30日に作成

●ほっさん予想

 基本的に私が馬券を買わないハンデ戦。JRAのハンデキャッパーもなかなか上手くハンデをつけており、ほとんどの馬にチャンスがあると言える。なのでどの馬が勝つという予想は難しいのでしない。

 とにかく我らが愛馬ステップシチーがどのくらいやれるのか。

 ステップシチーはデビュー戦や未勝利戦では標準を上回る好時計で私は1000万クラスで勝ち負けと当時言い切りました。それはその時の走破時計が1000万クラスの勝ち負けの時計だったからです。

 その言葉通りステップシチーは1000万クラスを勝ち上がるわけですが、逆に言えばそれ以上のものも見せてはいません。調教でもレースでもオープン級の動きをしたことはありません。

 ですから、オープンでしかも重賞のここでは全く通用しない可能性も大きいです。しかし、まだ芝では底を見せてはいません。最悪だった6着の時は武豊騎手が脚を余らせてしまいましたし、それ以外は掲示板を外してはいません。そのことから淡い期待をしています。それでもクラスが違い過ぎるのですが・・・。

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「大駆警戒」


予想家の印
馬名 長岡利 山田理 西村敬
スマートギア
ステップシチー
ナリタクリスタル
オースミスパーク
ドモナラズ △△
ホワイトピルグリム △△
シルクネクサス
アドマイヤオーラ
バトルバニヤン
メイショウレガーロ
サンレイジャスパー
サンライズベガ △△
二重△は△△で処理
あとは無印



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
ステップシチー 82 77 82 46


有力馬のポイント

 サンライズベガは休養明けだった前走の七夕賞で0秒1差3着。久々で(1)(3)(3)(2)(4)(3)とポン駆けに実績がある馬だが、本質的には叩いた方がもっといいタイプで、中2週以内で(3.2.6.6)。上積みを期待して良さそう。その前走は出遅れて後方からの競馬。まだ馬場状態のいい小倉だけに、前で流れに乗れれば勝ち負けになる。

 ホワイトピルグリムの前走は、スローな流れを後方から運び、上がりはメンバー最速。展開が向かなかった。ただ、それ以上に、栗東から直前輸送の影響もあったのでは。0秒2差4着なら、むしろ負けて強し。そこから栗東へ戻り、中2週で小倉。強行軍だけに疲れがちょっと心配だが、22日には坂路で時計を出せているほどで、元気一杯。得意の小倉でひと押し。

 アドマイヤオーラは1年3カ月ぶりだった金鯱賞でホワイトピルグリムとはハナ差の5着、前走も58キロを背負って3着。重賞3勝の実績馬らしい走りを見せている。ハンデ戦だけに斤量は背負わされそうだが、軽い芝で、馬場状態のいい今の小倉なら、持ち前の決め手をフルに生かせそう。大きな馬ではないのでそう上積みは望めないかも知れないが、十分に注意したい。

 スマートギアは前々走の金鯱賞でホワイトピルグリム、アドマイヤオーラに先着しての3着。終い一手の脚質なのでどうしても展開に左右されるが、確実に脚を伸ばしてくる。切れ味を生かせる直線の平坦なコースに替わるのは大きなプラスだし、小倉も2戦2着2回と好相性。少しでも前が止まる展開になれば一気に差し込む。

 ナリタクリスタルの前走は57.5キロを背負い、狭いところを割って抜け出す強い内容。久々だった前々走こそ結果が出なかったが、準オープンでは力が違った。直線平坦コースでの着外は3走前の1度だけ、それも発馬で躓いたもの。小倉大賞典で2着なのだから通用の力はあるし、引き続き平坦コースなら大崩れはなさそう。距離は延びるが、2000メートルなら力を出せる。

 ニホンピロレガーロは昨年2着だった新潟大賞典で今年は3着。昨年より1キロ重い斤量でのものだし、苦手の挟まれる形での競馬だったことを考えれば悪い結果ではない。その新潟大賞典では昨年1分57秒4、今年が1分58秒0。初コースだが、時計が速い小倉は合いそう。久々に良績がないのはちょっと心配だが、軽視はできない。

 ドモナラズは前走の七夕賞で重賞初制覇。外差しの利く馬場で時計を要したことも良かったが、スローな流れを4角最後方からバッサリ差し切れたのは、力があればこその芸当だろう。中1週続きで小倉遠征だけに疲れが心配だが、2戦2勝と相性のいいコースに替わるのはプラス。ここも上位に。

デイリー馬三郎

予想印

◎ ホワイトピルグリム
○ ナリタクリスタル
▲ オースミスパーク

以下省略

ステップシチーは無印

●各陣営のコメント

ステップシチー

 「使った後も順調には乗れているが、休養が長かったこともあって良化がスローだね。良くなるにはもう少しかかる。」(岡田稲男調教師・デイリー馬三郎)

 「先週の動きが少し重かったので1週延ばしたが、今週もまだ物足らない感じ。そのあたりは気になるが、叩いた効果は見込めるよ。」(岡田稲男調教師・競馬ブック)

これ以降は8月1日に作成

●何かと話題の小倉記念

 2006年に始まったサマー2000シリーズの第3戦、小倉記念はシリーズ化されて褒賞金が用意されたことにより確実にメンバーのレベルは上がりました。

 関東所属の柴田善臣騎手がデビュー26年を迎えて初めて小倉で騎乗することや、松岡正海騎手が小倉初参戦することもサマージョッキーズシリーズが定着したことの表れです。

 サマージョッキーズシリーズ優勝者には暮れのワールドスーパージョッキーズシリーズへの参加資格が与えられることにより、前走の福島・七夕賞などで好成績を収めた騎手が小倉に参戦するようになりました。この二人の参加がレースを盛り上げていることは間違いありません。

 また、怪我で戦線離脱していた武豊騎手が4か月ぶりに復帰。このレースに騎乗することも大いに盛り上がる要因です。

 フリーパスの日だったこともありますが、15時現在で入場人員は24,692名で前年比100.9%と昨年を上回る数字でした。


 そんな大舞台に伏兵ながら愛馬が出走するのは大変嬉しいことです。

●ステップシチーの装蹄師はディープインパクトを手掛けた西内荘氏

 これは私の単なる勉強不足だと思いますが、昨日(7月31日)スポニチ紙のコラム「カリスマ装蹄師のささやき・西内荘氏著」で初めてステップシチーの装蹄をあの有名な西内荘氏が手掛けてくださっていることを知りました。

 西内荘氏といえば、あのディープインパクトを手掛けていた装蹄師で、同馬の現役時代に極端に薄い蹄壁に対処としてクギを1本も使用しない接着装蹄を日本で初めて施した先駆者で、名馬の多くを手掛けられています。

 その西内氏のコラムに小倉記念の担当馬としてバトルバニヤン、ドモナラズ、シルクネクサスと並びステップシチーの文字が!!

 正直、社台系の有力馬ばかりを担当されているのかと思っていましたが、友駿ホースクラブの馬でも担当されているのですね。キャロの高額馬の中に担当馬がいるのは知っていましたが、友駿の中では初めて担当馬がいることを知りました。それが愛馬とは感激です。

 シルクネクサスとステップシチーといえばどちらも岡田稲男調教師の管理馬。ですので、調教師との関係が重要なのでしょうか。

 あまり装蹄のことは詳しくない私ですが、西内氏のことはディープインパクトの時に嫌というほど耳にしています。そんな高名な方に愛馬を担当していただいているなんて思わず嬉しくなりました。

 今回ステップシチーが重賞に出走したのでいろんなところで名前が上がり、いろんなことを知ることになるわけですが、やはり重賞というのは、注目度も情報量も違いますね。私の愛馬たちもどんどん重賞競走に出走して欲しいです。

●レース 

 有力馬の1頭アドマイヤオーラが輪乗り中に右肩ハ行を発症し競走除外になり、17頭でのレースとなりました。

 我らが愛馬ステップシチーは好スタートから前を窺います。しかし、外からメイショウレガーロ(岩田康誠騎手・結局最後はバテて16着)とオースミスパーク(藤岡康太騎手・13着)が譲らず、ステップシチーの前に出ます。

 結局ハナはオースミスパーク、2番手は3番人気のサンライズベガ(松岡正海騎手小倉発騎乗・7着)、3番手はメイショウレガーロ、4番手はトーホウレーサー(ステップシチーよりもこちらを選んだ浜中俊騎手・結局17着シンガリ負け)、その後ろ5番手にステップシチーという隊列になります。

 ステップシチーよりも前は最後総崩れになりますから、ハンデ差はあるものの、最後まで崩れなかったステップシチーはいい走りだったと言えるでしょう。


 4コーナーの勝負所では外の馬が一気にマクッて上がって行き、ステップシチーは鞍上・川田将雅騎手の手が激しく動くも一時は7、8番手まてだ後退します。正直、長期休養明けで追い切りの動きがイマイチでしたから、画面を見ていると「ここまでか」と思ってしまいますが、2頭の馬群を割って加速し、勝ち負けには参加できませんが3着争いを最後まで演じます。最後の最後に外から1番人気馬2番人気馬2頭に交わされて5着になりますが、その渋太いこと。3着からもクビクビ差ですし、大変価値のある5着でした。やはり芝なら走ります。

●時計の評価

 今回のステップシチーの走破時計1分58秒3良馬場は、小倉芝2000mのオープンクラスの過去10年間の平均勝ちタイムが1分59秒4良馬場ですから、さすがに重賞、速い時計だと言えます。

 コースレコードは2006年7月30日にスウィフトカレントが記録した1分57秒8良馬場で、この時の斤量は55.0キロでした。この時計から考えても今回の時計はなかなか優秀と言えます。

 ただ、今回はハンデ52.0キロです。古馬で牡馬なら通常は57.0ですから、まだ結果を鵜呑みにはできませんが、それでもこの時計で走れたことは自信になりますし、追い切りの動きは完調に程遠いものでしたから、状態が上向けば更に上を望めるかも知れません。

これ以降は8月2日に作成

●レース後の騎手・調教師のコメント

ニホンピロレガーロ(1着)

 「ゴールしてからもどちらが勝ったかわからず、ドキドキしていました。勝ててよかったです。いつもは後方から行く馬ですが、小倉コースでペースが急に上がっても対応できるように、いつもより前めの位置を取りました。うまくついていけましたし、勝負どころでも反応してくれました。直線は祈るように追っていました。自分自身、夏の小倉は相性がいいですね。タイトルを取って、次はこの馬とさらに上を目指したいです。」(酒井学騎手・ラジオNIKKEI)

バトルバニヤン(2着)

 「どうにかできなかったかなぁ……。ベストポジションで手応えよくスムーズにレースができました。馬場が傷んでいたので、内に行きすぎないように注意もしたんですが……あと一押しなんですがね。」(和田竜二騎手・ラジオNIKKEI)

スマートギア(3着)

 「あと1秒遅い決着ならもっとよかったのですが……。この馬には少し時計が早かったようです。向正面で外に出してマクる馬についていくような良い形のレースだったのですが、前の馬が止まりませんでしたね。」(武豊騎手・ラジオNIKKEI)

ナリタクリスタル(4着)

 「もう少し伸びそうで伸びないんです。ただ、まだ上昇の余地はありそうです。4コーナーで馬込みに入るときに少し躊躇するロスがありましたが、そこをもっとスムーズに運ぶことができていれば、もっと前に迫れたと思います。」(幸英明騎手・ラジオNIKKEI)

ステップシチー(5着)

 「リズムよく、ロスなく内を通るレースができました。クラスとメンバーを考えたら頑張っています。」(川田将雅騎手・ラジオNIKKEI)

 「ゲートは上手く出たし、リズム良くいい位置が取れた。ロスなく行けたと思う。相手を考えれば、良く頑張ってくれた。」(川田将雅騎手・デイリー馬三郎)

 「ゲートを上手に出てくれましたし、内々をロスなく運べました。リズム良く運べたとはいえ、重賞でこれだけの競馬ができたんですし、良く頑張ってくれたと思います。」(川田将雅騎手・競馬ブック)

サンライズベガ(7着)

 「前走はスタートで後手を踏みましたから、今日はしっかり2番手からいい感じで行っていると思ったのですが、行きすぎたのでしょうか……。コースもピッタリですし、能力もある馬なんですが。」(松岡正海騎手・ラジオNIKKEI)

●専門誌のレース評価

ステップシチー(5着)

 「ジワッと行かせて好位直後。道中は流れに乗って追走。3角過ぎからは仕掛けながらで決して行きっぷりは良くなかったが、それでも直線は手応え以上に渋太く伸びた。」(競馬ブック)

●これで獲得総賞金は5920万円に

 もちろん期待がなかったわけではないのですが、ステップシチーはまだまだ本調子にはないと思っていましたので、まさか今回重賞で掲示板に載り、賞金を加算できるとは思いませんでした。


今回超久々に総賞金を加算。レース前の5490万円から430万円を加算して5920万円になりました!!

友駿ホースクラブでは
リオサンバシチー 5581万円
パルティアシチー 5640万円
チャレンジシチー 5771万円
ノワールシチー  5798万円

を抜き獲得総賞金(中央のみ)現役第4位に浮上!!

上はエスポワール、パピヨン、サンディエゴしかいません。まだ3歳のサンディエゴに負けているのがシャクですが(笑)。

●さすが重賞、5着でも賞金は430万円とほぼ未勝利1勝分(500万円)弱

 今回のステップシチーの獲得賞金は5着で430万円ですが、他には特別出走手当の416000円のみです。今回は国際のレースでしたが、外国馬及び外国産馬の出走はなく内国産馬所有奨励賞はいただけません。また5着ですので付加賞もありません。距離別出走奨励賞も重賞なのでありません。それらは本賞金に練り込んであるわけですね。

 しかし、430万円という賞金は苦労し苦労して未勝利戦を勝った時の賞金500万円に近い数字で、1口で割りますと6000円くらいにはなるでしょう。

 以前オペラシチーがGUの目黒記念を優勝した時の配当金が1口3943円(8000口)でしたから、やはり自分の購入馬ですと5着でも大きいですね。

 エスポワールシチーの海外遠征費用がどんどんと会費から徴収されていますので(10000円かける5か月)、なんとも嬉しい収入です。

●今後の展望

 今回は内枠から距離ロスなく進み、しかも軽ハンデの52.0キロですから威張れませんが、それでも屈腱炎による2年ものブランク、そして初重賞挑戦での掲示板確保というのは評価して良いと思います。

 脚元さえ悪くなければまだまだ出番はあると思いますし、あと2勝は出来ると思います。もちろん再発すれば引退という覚悟は常にしています。

●最後に

 能力があるのはわかっていた我らが愛馬ステップシチーですが、やはり屈腱炎というのは不治の病で元の能力を出し切れるか不安で不安で仕方なかったです。

 ですから、今回の重賞5着は本当に嬉しく、以前の能力を再認識することが出来ました。重賞に出走するだけでも嬉しい、参加するだけでも意義があると思っていたのに掲示板確保の5着とは。幸せ過ぎます。


 そりゃ、屈腱炎もなく順調だったなら、重賞の1つはすでに勝っていたでしょう。すべてを含めて競馬です。逆にステップシチーの前に立ちはだかるはずだった強敵の中にも屈腱炎などで離脱している馬もいるでしょう。

 競馬にタラ・レバはありません。その時その時のメンバー、その時の結果が全てです。ですから、今回のステップシチーの重賞で掲示板5着というのも間違いなく歴史的な事実ですし、メンバー云々、ハンデ云々を通り越して興奮しております。

 当時まだ試験的ともいえる状態だった幹細胞移植手術を受けさせてもらえてよかった。そういった先進技術に理解のある岡田稲男厩舎預託馬で良かったと思っています。

 同じく屈腱炎を発症した愛馬ディヴァインシチーも能力は間違いなかったですが、屈腱炎を発症後、移植手術等はせず、従来の自然治癒に依存したばかりに復帰後は楽勝だった500万クラスでも全く競馬にならず数戦して引退しました。

 そちらは今思っても残念で仕方ありません。


 私ほっさん厩舎では他にいない芝の中距離で走れる素質馬ステップシチー。いつまでも長く現役で活躍して欲しいと思います。

 頑張れステップシチー!!

最後までご愛読ありがとうございました

2010年7月5日立ち上げ 15日、18日、19日、21日、22日、26日、28日、29日、8月1日、2日加筆

ステップシチーの過去のレース分析を知りたい方はこちら!!

第11戦 2010年 6月12日 御陵ステークス 1600万下 京都ダート1800m 15着/13番人気

第10戦 2008年 7月27日 松前特別 1000万下 函館芝2600m 1着1番人気 ふくちゃん様撮影現地写真多数付

第9戦 2008年 7月13日 北海ハンデ 1000万下 函館芝2600m 2着/2番人気

第8戦 2008年 6月22日 湯川特別 500万下 函館芝2000m 1着/2番人気

第7戦 2008年 5月11日 春日山特別 500万下 新潟芝2000m 1着/4番人気 

第6戦 2007年12月23日 1000万下 阪神芝2400m 混合戦 4着/2番人気

第5戦 2007年12月 2日 尾頭橋特別 500万下 中京芝1800m 混合戦 4着1番人気

第4戦 2007年10月27日 500万下 京都芝2000m 混合戦 6着/3番人気

第3戦 2007年10月14日 500万下 京都芝2400m 混合戦 2着/5番人気 現地写真多数付 現地観戦レポート

第2戦 2007年 6月 3日 3歳未勝利 中京芝2000m 混合戦 1着/1番人気 現地写真多数付 現地観戦レポート

第1戦 2007年 5月19日 3歳未勝利 中京芝1800m 2着/4番人気 

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